ANOTHER STORY/BIRTHDAY/ DRAMATIC NEO ANNIVERSARY/硝子の肖像 |
平成15月2月21日 | ANOTHER STORY |
やあ………Janne Da Arcと云うバンドを知っているかい………?知らないのならば………知ると良い………知っているのならば………其れで構わない………私は其のバンドが好きなので………話をしたいんだ………少し聞いてくれ……… 先日………『ANOTHER STORY』と云うアルバムが発売された………其れは………収録された曲の………ほぼ全てが一つのテーマに繋がっている作品だ………一つのテーマと云うのは………他でもなく………『ANOTHER STORY』と云う物語…………其れを簡単に紹介しよう……… トラック1………『「1/5の音箱」』…………オルゴールの音色と共に聴こえてくる………女性の歌声………物語の始まりであり………平和な過去………そして一つの悲劇の元凶…………此のトラックはとても短いが………全て聴き終えた後に再度聴くと………其の必要性を感じ取れるだろう……… トラック2………一曲目『in the story』………此れは………『ANOTHER STORY』の舞台であるGAIAを歌った物だ………GAIAは………愚かな人間によって………『愛』も『夢』も『知恵』も『勇気』も『希望』も奪われ………第六のメロディーが奏でられた………名前のない少女が………五つの音箱を手に入れる旅をしていく事になる世界…………ある意味………此れは奇跡の地図………此れも再度聞くとより良く聴ける曲だね……… トラック3………二曲目『マリアの爪痕』………名前のない少女が冒険をする理由を作った老人の………若かりし頃の話…………人間ではない者が人間を愛する…………其れは本当に………罪なのだろうか………………エロティックな歌詞が………真実の愛であることを示してくれているよ……… トラック4………三曲目『OASIS』………名前のない少女が最初に辿り着く………夢の音箱がある『夢』を奪われた闇の国………其処の住人の心情…………機械のようになった自分と世界を見つめ………問う………そして、叫ぶ………オアシスよ、黄泉がえれ………と……… トラック5………四曲目『赤い月』………月は世界を見つめている………ずっと………昔から………そして見つめ続ける………此れからも………ずっと…………此の歌は………少し話の核心から離れるが………静かで優しい雰囲気が………とても好きだ……… トラック6………『「奪われた知恵」』………知恵の音箱を手に入れる為………名前のない少女が辿り着いた音の国………騒音に考える力を奪われた場所………数秒のノイズのみの此のトラック………次第に大きくなるノイズ………其れは次の絶望的な曲の前触れのように……… トラック7………五曲目『suicide note』………いらない子は何人………?名前のない少女に投げ掛けられた問い………いらない子になった者の歌………皆に嘲笑われ………貶され………人間として扱われる事がなく……………其れでも必死で縋り付いて………だが其れは嘲笑の騒音に掻き消される………前に出れない………後ろに引けない………だから、血を流す………今の自分から変わる事を忘れてしまった人間の………弱さの歌……… トラック8………六曲目『What's up!』………ずっと続くと思う倖せ………其れを信じる者の歌………『愛』も『夢』も『知恵』も『勇気』も『希望』も失う前のGAIA………其処で歌った神々の気持ち………だが………此の物語では其れは裏切られる事になる……… トラック9………七曲目『PARADISE』………此れは作詞が唯一yasuではなく、kiyoの物となっている………故に『ANOTHER STORY』とは関係の無い歌だ………こじつけるのであれば………『suicide note』の主人公に対する………答えの提示だろう……… トラック10………八曲目『explosion』………名前のない少女が三番目に訪れたのは………勇気の音箱がある炎の国………成長する精神と………成長しない行動………自分自身への忠告、嘲笑、反抗………分かっていても如何しようもない事………私にもあるよ…………たった一つだけ、ね……… トラック11………九曲目『霞みゆく空背にして』………如何しようもない事を乗り越えた自分に礼を云い………乗り越えさせてくれたもう一人の自分に礼を云う………そして、仲間に………………仲間に誓う………新たに旅に出ようと……… トラック12………十曲目『ヴァンパイア』………『マリアの爪痕』の………女性側からの歌だ…………愛の音箱がある氷の国で………名前のない少女は氷の女王に出逢う…………名前のない少女は仲間を全員殺され、氷の女王を憎む………戦いの末………止めを刺そうとした瞬間、少女は知る………愛が欲しくて、愛を払って………快楽ではなく、躰を求めて………ただ愛して欲しくて………愛して欲しくて………愛が欲しくて………だけど裏切られて……………愛を悔やむ………そして、愛を信じなくなる………其れでも何処かで愛する人の言葉を信じている………女性の強い想いを……… トラック13………『「少女と氷の女王」』………名前のない少女と氷の女王の歌声………『「1/5の音箱」』と同じ旋律………愛の旋律で氷の女王は救われる………愛した人を再び信じる事が出来た…………私も………信じているよ…………きっといつの日か…………ねえ………兄くん……… トラック14………十一曲目『rasen』………希望の音箱を得る為………名前のない少女は一人で鏡の国に赴く………其処にあったのはLUNAの鏡………未来を写す鏡………………君は………未来が見えたら如何する………?もしも希望のない未来だったら………諦めてしまうかい………?それとも………未来を変える為に………行動するかい………?………ああ、そうだね………君ならそうだと思っていたよ……………其の時は私も一緒に連れて行ってくれ…………約束だよ……… トラック15………十二曲目『Rainy〜愛の調べ〜』………此れはとても優しい曲だ………方向は違うが『Dear my...』に引けをとらない位優しい曲だと思う……………此の曲は愛の音箱に入った愛の旋律………老人が名前のない少女に教えた歌………遥か昔に愛し合った二人が歌った歌………氷の女王の凍りついた心臓を解かして助けた歌………氷の女王と名前のない少女が共に歌った歌………………愛は時間を越えるよ………いつでも待っているんだ………兄くんは気付いていないのかい………?それとも、気付いていて………気付かないフリをしているのかな………?フフッ………云わなくて良いよ………私にLUNAの鏡は必要ないから……… そして………最後の曲………トラック16………『Shining ray』………鏡が割れて未来の見えなくなった時………少女はまた歩き出す………目的は他でもなく………未来を築く為だ………少女によって救われたGAIA………其れは少女を大きく成長させた………また同じ過ちを犯すだろうか………其の時、同じ道を歩むだろうか………可能性を歌った歌………プロローグのようなエピローグ……… 『Shining ray』『マリアの爪痕』『霞みゆく空背にして』の三曲は………シングルで発売しているので………聴いた事がある人もいるかもしれないね………『Shining ray』に関しては………某アニメのエンディングテーマになっていたらしいじゃないか…………ただ、やはり此のアルバムは全曲聴いてこそ………良さが分かる物だと思う………もし良かったら………此れを機に聴いてみては如何かな………? ちなみに………『ANOTHER STORY』はヴォーカルのyasuが書いた小説も出ているんだ…………もしもアルバムを持っているなら………小説も購入すると良い………逆に、小説は持っているが………アルバムを持っていないのならば………やはりアルバムも購入すると良い……… さて………少々話し過ぎたな………疲れてしまったよ…………それでは………また、来世……… |
平成15月2月11日 | BIRTHDAY |
白雪ちゃんへ……… 誕生日おめでとう………とりあえず………それだけだ……… |
平成15月2月8日 | DRAMATIC NEO ANNIVERSARY |
光が差し込んだ。 私は闇に溶け込んで、確認出来なかった自分を見つめる。 其れは眠りに就いた時と何一つ、変わらない。 時の流れ。 誰もに降り注ぐ、平等な物。 誰かが唱えた、自分自身を納得させる為の言葉。 …良いだろう。 私はあの人の為ならば、其れに身を曝しても構わない。 其れで、あの人と…兄くんと一緒になれるならば。 …だが、何だ? 此の空虚感は… そして、四肢を失い、足掻く術を失くしたような、絶望感は。 時間は無意味だったか? いや、違う。 時間の力は無意味だが、其れは無意味ではない。 其の中で私は、得たのだ。 答えを。 …そうだ。 逢いに行こう。 兄くんに、逢いに行こう。 …失くした物は……なんだったかな……? | |
やあ………久し振り………本日をもって………正式に冬眠を解除する……… ……私が眠りに落ちている間に………結構な数のVNIが閉鎖………してしまったようだね………其れでも私は………私なりのペースで更新させて頂くよ……… 短めだが………今日は此の辺りで………また、来世……… |
平成15月2月4日 | 硝子の肖像 |
鼓動が聴こえる。 闇の奥から、生命の証明が聴こえる。 自分ではなく、他の何か。 …自分に、其れはあったのだろうか。 分からない。 忘れてしまった。 一つであれば、手に入れられた。 二つであれば、手に入れられなかった。 今は、一つか二つか。 あの人は… 兄くんは私を好いてくれている。 私も、好いていた。 純粋に愛していた。 時は、私に様々な事を気付かせた。 自分の出生。 自分の能力。 自分の長所。 自分の短所。 自分の心情。 気が付いた中に、兄くんが無かった事は『悲しみ』だった。 兄くんが気付かなかった事は、せめてもの『救い』だった。 私は無口になった。 ヒトと離れたかった。 兄くんとも、離れたかった。 要らない。 何も要らない。 私は私でいるので精一杯だった。 此れ以上何かを与えられてしまうと、狂いそうだった。 そんな私に君は、 全てが脆く見える。 全てが愚かに見える。 全てが… 全てが羨ましく思える。 そんな世界を、君は塗り替えた。 間違いではなく、正解ではない道。 救われた生き方。 巣食われた魂。 得た物は、 失った物は、 …今更。 今更じゃないか… 遅いよ、君は。 いつも。 いつも。 君は…私を困らせるのが、好きなのかい? それなら、私と同じだ。 私も君を困らせるのが、大好きだよ。 …差し伸べられた手。 見えるのは其れだけ。 私は其の手に手を伸ばした。 そして。 私は、消えた。 |
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